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地盤改良とは?

住宅建設において、地盤の問題は軽視しがちですが、実はこれが最も重要なのです。
どんなに丈夫な家を建てたとしても、それを支える肝心の地盤が不安定では家は傾いてしまいます。地盤は人間でいう骨格に当たるもの、もちろん簡単に修復したり、交換することはできません。 安心して暮らせる家を作るには、基礎となる地盤をしっかり調査し、様々な改良が必要なのです。

誤った地盤改良によるトラブル

環境汚染問題

国土交通省直轄工事においてセメント及びセメント系固化材を地盤改良に使用する場合は、六価クロム(発ガン性物質)溶出試験を実施しなければならない。この試験で、環境基準を越える六価クロムの溶出量が確認された場合、固化材の変更、又は工法の変更を行わなければならない。しかし、民間戸建住宅の施工においては溶出試験は全くなされておら ず、エンドユーザーにもこの可能性が伝えられていない。結果、施主の健康を害するリスク、住宅会社の土壌汚染対策法による費用負担のリスクは見過ごされている状況。

資産目減問題

2003年より、地下埋設物や土壌汚染物質が土地評価の際にマイナス評価されることになった。現在セメントや鋼管杭が地盤改良工事の主流であるが、土地評価に対しての対策が打たれていない。建替時には、鋼管杭やセメントの撤去が求められるが、産業廃棄物の発生となり、地主のコスト負担も建設リサイクル法の施行により非常に重く大きくなっている。この資産目減り問題については施主についてそのリスクが十分に説明されていないことが業界の問題として認識しています。

品質不良問題

事前調査で地盤改良工事が必要かどうかの調査(スウェーデン式サウンディング調査)は実施されているが、地盤改良工事後の地耐力調査は行われていない。セメント系固化材と腐食土との相性の問題による固化不良が生じるリスクも構造的に不可避な状況。支持地盤の起伏を考慮しないで、事前設計に依存した想定施工により施工がなされているケースも。

液状化対策工法

首都圏を襲った液状化

東日本大震災では津波の被害がクローズアップされていますが、首都圏において大きな被害をもたらしたのは「液状化」です。 沿岸の埋め立て地だけでなく内陸部でも数多く発生し、住宅地に被害を及ぼした液状化現象。 そんな怖い液状化を未然に防ぐことができます!

液状化とは?

地盤は土、砂、水、空気が均衡に混ざって構成されています。 この地盤が地震の大きな揺れでゆるい砂は下部から締まり、砂粒子間にあった水(間隙水)は上部に逃げ出します。 この水によって浅い部分の砂は飽和され液状化を起こします。 液状化が起こると重たい建物は沈み、軽いマンホールは浮き上がります。結果的に家は大きく傾きます。

液状化を防止するには?

ハイスピード工法は天然の砕石を柱状に詰め込むことで、地盤そのものを強くする技術です。 砕石はその隙間に水が通りやすいため、地震の揺れにより上昇した水圧(水)は、砕石パイルを通じて外部に排出して、液状化の影響を抑制します。日本は非常に地震が多く、液状化はとても深刻な問題のひとつです。
ハイスピード工法は液状化を防止する唯一の工法なのです。

動画で見る液状化実験

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